ダイナースプレミアムカードという憧れのブラックカード。約2年間ダイナースプレミアムカードを利用してきてわかったことを徹底レビューします。
この記事では
- ダイナースプレミアムとANAダイナースプレミアムの違い
- インビテーションの基準
- マイル還元率
- 年会費
- コンシェルジュデスク
- 銀座ダイナースラウンジ
- 旅行などでのメリット
- ステータス性
- ほかのカードとの比較
など、ダイナースプレミアムとANAダイナースプレミアムを両方保有したぼくが、口コミ完全版としてまとめてみました。ちなみにいまぼくは「ANAダイナースプレミアム」をメインカードとして利用しています。
記事の最後に、ダイナースプレミアムカードのかわりにオススメできるカードもご紹介しますね。
ダイナースプレミアムとANAダイナースプレミアムは違うカード
まず最初の前提ですがダイナースプレミアムには2種類あって、ひとつが「ダイナースプレミアム」、もう一つが「ANAダイナースプレミアム」と呼ばれるカードです。
この2つのカードは似て非なるものなのですが、簡単にまとめると「ダイナースプレミアム」は、プロパーカードと呼ばれるダイナースが単独で発行しているカード。もう一つの「ANAダイナースプレミアム」は、提携カードと呼ばれていて、ダイナースとANAが提携して発行しているカードです。
ちょっとわかりづらいですが、いまはこれだけで十分です。
インビテーションの基準
ダイナースプレミアムもANAダイナースプレミアムもインビテーション制のカードですが、まずインビテーションをもらうには、それぞれ違うカードを利用していることが必要です。
ダイナースプレミアムはダイナース一般カード保有者に、ANAダイナースプレミアムはANAダイナース一般カード保有者にインビテーションが送られます。
まとめるとこんな感じです。
元カード | インビテーション | |
ダイナースカード | → | ダイナースプレミアムカード |
ANAダイナースカード | → | ANAダイナースプレミアムカード |
いくらくらい使ったらインビテーションがくるのか?
さて気になるインビテーションの基準額ですがダイナースの担当者に聞いてみました。
というわけで、そのあたりが基準になっているようです。とんでもないカードですね。
実際ぼくの友人も1年間で1,000万円近い決済をしてインビテーションが来た、と言っていました。
ちなみにダイナース担当者に直接申し込みをするとインビテーションなしで直接プレミアムカードを発行することもできます。その場合はもちろん高額な利用実績は必要ありません。ぼくもアメックスを月額30万円程度を半年ほど利用した実績でダイナースプレミアムに新規入会することができました。
一番の特徴は100円=最大2ポイント=最大2マイル確定のポイント/マイル還元率
「ダイナースプレミアムカード」は、100円につき2ポイントがもらえます。またその2ポイントは2マイルに交換できるので、100円=2マイルという世界最高のマイル還元率が最大のメリットです。
一方で「ANAダイナースプレミアムカード」は、2018年12月より100円につき1.5ポイント=1.5マイルに改悪されてしまいました。
公共料金などはさらに低還元率に
ちなみに改悪はさらに続き、ETC料金、携帯料金などのポイント還元は200円=1ポイント、つまり100円=0.5ポイントになりました。
以前はリボ払いだと100円=3ポイント=3マイルというマイル還元もありましたが、現在は終了しています。マイル還元率については全体として縮小傾向にありますね。
ポイント還元まとめ
還元率 | |
ダイナースプレミアム | 100円=2ポイント=2マイル |
ANAダイナースプレミアム | 100円=1.5ポイント=1.5マイル(一部100円=0.5ポイント) |
ダイナースプレミアムはANAマイルへの移行制限が年間4,000マイルに
「ANAダイナースプレミアム」のマイル還元だけ改悪されたとしたら、「じゃあみんなANAやめて、ダイナースプレミアムにすればいいじゃん。」ってなりますよね。
でもそれが許されない事情があるんです。それがこちら。
ダイナースプレミアムは年間40,000ポイント(40,000マイル分)しかマイルに移行できない。
ANAダイナースプレミアムは無制限にANAマイルに移行できますが、ダイナースプレミアムはANAマイルへの移行上限があります。
2018年12月よりANAマイルへの移行は年間80,000マイルから年間40,000マイルに変更・制限されました。
ダイナースプレミアムカードのマイル還元まとめ
というわけで、ポイント還元と最終的なマイル移行まで含めた2つのカードのまとめはこちらです。
マイル還元 | ANAマイルへの移行 | |
ダイナースプレミアム | 100円2マイル | 年間4万マイル(ANA以外は10万マイル) |
ANAダイナースプレミアム | 100円1.5マイル(一部100円0.5マイル) | 上限なし |
銀座のダイナースラウンジのプレミアムエリアを無料利用
ポイント還元のお得さが目立つダイナースプレミアムカード/ANAダイナースプレミアムカードですが、ほかにもたくさんお得なことがあります。
これは東京だけのメリットになりますが、ダイナースプレミアムカードとANAダイナースプレミアムカード保有者は、銀座にあるダイナースラウンジのプレミアムエリアを無料で利用できます。
ここではコーヒーやジュースはもちろん、ベンアンドジェリーズやハーゲンダッツなどのアイスクリーム、ブルガリのチョコレートなども無料でいただけます。しかも無料Wi-Fiも完備。銀座でちょっと時間があるときなどすごくありがたいラウンジです。
これまで同伴者は1名につき1080円必要でしたが、2019年4月1日現在、同伴者が年5回(のべ5人)まで無料になりました。
本会員お一人につき、年間(2019年4月1日~2020年3月31日)5回(5名様)まで同伴者無料でご利用いただけます。6回目以降の同伴者のご利用は、1名様1回の利用につき1,000円(税抜)が別途かかります。(お支払い方法は会員様のダイナースクラブカード決済のみとなります)。
ダイナースラウンジ情報
お店探しやコンサートのチケット手配などもやってくれるコンシェルジュデスク
ダイナースプレミアムカード/ANAダイナースプレミアムカード保有者はコンシェルジュデスクを24時間365日利用できます。
歓送迎会のカジュアルお店から、なかなか取りづらいコンサートのチケット、海外の人気レストランの予約なども手配をお願いすることができます(ただしチケットを取れる保証はありません。)
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【口コミ】ダイナースプレミアムのコンシェルジュデスクのレビュー。お店探しにはメール対応してもらえるのが便利。
ホテルの上級会員資格がもらえる
ダイナースプレミアムカードをもつと、一流ホテルの上級会員の資格がもらえます。
- 「プリファードホテルズ&リゾーツ」の「エリート・ステータス」
- 「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」の「リーダーズクラブ」
が自動付帯となっています。
さらにSPGグループ(現在はマリオットグループ)も一部のハイグレードホテル(Wホテルなど)で優待が受けられます。
優待の内容は、部屋のアップグレードやドリンクサービスなどのほか、朝食無料やアーリーチェックインやレイトチェックアウトなどがあります。
一休のダイヤモンド会員に無条件でアップグレードされます。
またホテル予約の一休では、プレミアムカードを持っているだけで、一休の最上級会員であるダイヤモンド会員に無条件でアップグレードされます。
一休.comプレミアサービス「ダイヤモンド会員」のメリット。SPGアメックスやホテル上級会員以上の特典も。
充実の保険
ブラックカードは安心も違い、保険もかなり充実しています。
死亡保険は最大1億円、家族などもカバーしてくれています。海外旅行保険も家族含めて自動付帯なのでダイナースプレミアムカードさえあれば、旅行保険に入る必要はありません。
また個人的にうれしいのは「個人賠償保険(最大1億円)」。
自転車などの事故やお店で商品を壊してしまった時などの保険ですが、これも家族全員カバーしてくれるので、小さい子供がいる家庭では安心です。
自宅ー空港間を無料で荷物を送迎してもらえる
ダイナースプレミアムカード/ANAダイナースプレミアムカードを持っていると、海外旅行にいくときに自宅ー空港まで荷物を無料で運んでもらえます。
「往復」というのがほかのカードにはなかなかない便利なところです。
ぼくも先日成田まで往復で運んでもらいましたが、小さな子どもを連れているので本当に助かりました。
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ダイナースプレミアムは、空港まで荷物を「往復」無料で運んでもらえる「手荷物宅配サービス」もメリットの一つ。コンシェルジュデスクに電話するだけで手配完了。家族会員も利用できます。
使える店舗も多い
ダイナースは高級なイメージの一方で「使えるお店が少ない」と言われることも多いのですが、実際利用してみたところダイナースがJCBと提携したことで店舗で利用できないところはかなり少なくなったイメージです。
まれに「VISAしか利用できません」というお店もありますが、そういうこところは仕方ありませんね。
ただネット系のサービスで利用できないシーンがちょこちょこある気がします。(アマゾンや楽天はもちろん使えます。)
利用限度額に融通がきく
ダイナースプレミアムはアメックスと同じように「限度額」というものはありません。
大きなお買い物をするときはコンシェルジュに電話すればすぐに対応してもらえます。
ぼくもフロリダ旅行の時は「100万から150万円ほど」と伝えたところ「安心してご利用ください」と言われました。こういう融通がきくのはとても助かります。
「このカードすごいですね!」と言われることは一度もない
ちなみにこのカードは国内外いろんなところで利用していますが「そのカードすごいね!ブラック?」などと言われたことは、店員さんはもちろん、友人にも一度も言われたことはないので、実際使ってみて「ステータス」というものはあまり感じません。
一番ステータスを感じていたのは、このカードを手にした瞬間のぼくですね(笑)。
ANAダイナースプレミアム限定:更新時に10,000マイル
ANAダイナースプレミアム限定ですが、カードを更新すると10,000マイルもらえます。
ただこれはダイナースプレミアムとしてのメリットというより、ANAのプレミアムカードとしてのメリットです。
年会費はやはり高額
これだけメリットのあるダイナースプレミアムカードなので年会費もやはり高額です。ダイナースプレミアムが13万円(税別)、ANAダイナースプレミアムは15万5千円(税別)です。
ダイナースプレミアムカードのメリットまとめ
- 最大100円2マイルの高いマイル還元率
- 銀座ダイナースプレミアムエリアの無料利用
- 24時間365日対応のコンシェルジュデスク
- 超一流ホテルの上級会員資格
- 最大1億円の家族までカバーした充実した保険
- 海外旅行時に無料で往復荷物宅配
- 利用額制限なし
ダイナースプレミアムカード/ANAダイナースプレミアムカードは、かなり高額な年会費かつ完全招待制でなかなかハードルが高いブラックカードですが、それだけたくさんのメリットもあるクレジットカードですね。
今なら、年会費がタダで銀座ラウンジに入れるクレジットカードがあります。
ここでひとつお得な情報です。
銀座のダイナースラウンジを利用するには、ダイナースプレミアムカード/ANAダイナースプレミアムカードが必要です。年会費も高いですし招待も必要です。
でも2019年4月現在のキャンペーンですが、この銀座のダイナースラウンジに入れるクレジットカードを年会費実質無料で、しかも家族の収入があれば本人に収入のない方でもつくれるクレジットカードがあります。
それは「銀座ダイナースカード」です。
そもそも銀座ダイナースカードは、銀座によくいらっしゃる方であれば絶対にオススメできるクレジットカードなんですが、いまなら年会費が実質無料!のキャンペーンが実施されています。ぜひこの機会に銀座ダイナースラウンジを利用してみてくださいね。
一度でも利用するとやみつきになると思いますよ。
こちらの記事に「銀座ダイナースカード」がどれだけ魅力的なカードかまとめています。ぜひご覧ください。
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