30秒でわかるこの記事のまとめ
- 日本の銀行にお金を預けていても利息は0.001%
- 米ドル定期預金だと利息2.3%と日本の銀行の2,300倍に
- ただ為替の変動というリスクもあり
- 多少の円高になっても収益は利息が上回る
安定志向・堅実派の投資家としては見逃せない一押しの投資運用が出てきました。それは米ドルの定期預金(1年)です。住信SBI銀行の米ドル定期預金の金利が1年もので2.3%で設定されています。
金利2.3%は1年間で2.3%お金が増えるという意味
金利2.3%というのは、お金を1年間預けておくと、預けていたお金の2.3%のお金を利息としてもらえる=お金が増えて返ってくる、という意味です。
つまり、100,000円預けていたら102,300円(+2,300円)に、1,000,000円預けていたら1,023,000円(+23,000円)になって返ってきます。
増えたお金の約20%前後が税金として引かれます。
日本の銀行に預けているお金の1年後
ところで日本の銀行に預けているお金は1年後どうなるでしょうか?ちなみに三菱UFJ銀行の普通預金の金利は0.001%です。
つまり100,000円預けていたら100,001円(+1円)に、1,000,000円預けていたら1,000,010円(+10円)になって返ってきます。そしてそこにもちろん税金がかかります。
住信SBIの米ドル定期預金は、日本の普通預金よりも2300倍の利息がつく驚異的な投資メニューになります。
うまい話にはわけがある?
これだけのメリットがある米ドル定期預金ですが、あくまでも運用なのでリスクがないといえばウソになります。
(1)アメリカが破産したら紙くずになる可能性あり
米ドルはアメリカ国家が保証する通貨です。そのアメリカがもし破産してしまって「米ドルを保証できない」ってなったら、投資した米ドルは紙くずになる可能性があります。でもまぁ可能性としてはほとんど想定しづらいと思います。
(2)円と米ドルの為替が変動する可能性あり
預けたお金は間違いなく増えて返ってきますが、ドルそのものの価値が変動する場合があります。いわゆる円高とか円安というものです。1ドル110円のときもあれば1ドル100円のときもあります。
■買ったとき:1ドル100円 → 円に戻すとき:1ドル110円の場合・・・
ってなります。
■買ったとき:1ドル110円 → 円に戻すとき:1ドル100円の場合・・・
ってなります。
これは利息とは違う話になります。利息は2.3%確実にもらえます。
(3)ドルを買うときに両替手数料がかかる
いますでに米ドルをお持ちであれば関係ない話ですが、米ドルをお持ちじゃない方がほとんどだと思います。その場合はドルを買う必要があるのですが、その場合に両替手数料が必要です。
両替手数料は銀行によって全然違います。
三菱UFJ銀行の両替手数料は、ネット口座で1ドルにつき25銭。窓口だと1ドルにつき1円も取られてしまいます。間違っても銀行窓口など行ってはいけませんよー。
おすすめは住信SBI銀行。為替手数料は1ドルにつき4銭。
結論からいうと、おすすめは住信SBI銀行です。為替手数料は驚異の1ドルにつき4銭。三菱UFJ銀行のネット口座の約6分の1です。
定期買付をすると1ドルにつき2銭の両替手数料に
さらに!さらに!住信SBI銀行は、米ドルを定期的に自動で購入する「定期買付」だと、1ドルにつき2銭の両替手数料になります。ぼくが知っている限り国内最安の手数料です。
ぼくも毎日500円分のドルを1ドルにつき2銭の両替手数料で購入しています。
100万円を毎日1万円ずつ1年間の定期預金に
ぼくも1年間は使わないであろうお金が100万円あるので、それを米ドルで定期預金してみたいと思います。順番はこうです。
- 住信SBI銀行に100万円入金
- 米ドル定期購入を1日1万円に設定
- 購入した米ドルを毎日1年間の定期預金へ(金利2.3%)
- これを100日間続ける
- はじめて定期預金をした日から365日後から、毎日230円相当の利息を100日間連続で受け取る(=23,000円)
想定シミュレーション
購入時の手数料と利息の税金などを含んだシミュレーションです。100万円を預けることで1年後には18,000円ほど純粋にお金が増える計算です。
投資金額 | 利息 | 両替手数料(概算) | 利息税金(概算) | 純粋利益 |
1,000,000円 | 23,000円 | 354円 | 4,600円 | 18,046円 |
受け取ったお金は利息含めて全額投資(複利)
ちなみに利息付きで返してもらったお金は、そのまま利息含めて全額もう1回定期預金に入れる予定です。つまり365日後からまた100日間連続で1年定期に入金します。
これは複利効果といって、どんどんお金が増えていく仕組みなんです。単純にまとめるとこんな感じです。
投資金額 | 返ってくる金額 | 増える金額 | |
1年目 | 1,000,000円 | 1,023,000円 | +23,000円 |
2年目 | 1,023,000円 | 1,046,529円 | +23,529円 |
1年目と同じことを繰り返しているだけなのに、2年目は529円も多くお金が増えます。ちなみにこれを10年繰り返すと・・・1年間に増えるお金は28,000円を超えて(1年目より5,000円も多い!)増えます。そして総額は100万円の投資額は125万円以上になって返ってくるんです。
投資金額 | 返ってくる金額 | 増える金額 | |
10年目 | 1,227,102円 | 1,255,325円 | +28,223円 |
米ドル預金は米ドル資産となるので、すべて○○円相当となりますが、ここではわかりやすく○○円として記載しています。
円高をどこまでカバーできるかシミュレーション
何度かお伝えしていますが、米ドル預金を円に戻したいときは為替レートで価値が変動します。簡単に言うと、投資したときより円高になると損失が出てしまうのですが、利息をもらったときにどこまで円高をカバーできるか気になります。
そこで100万円の投資を1年間続けた場合の投資利益を含めた為替シミュレーションをしてみました(税引き前)。現在のレートを113円として計算します。
投資金額 | 1年後の利息込 | 1年後のレート | 円での価値 |
100万円相当(8,850ドル) | 1,023,000円相当(9,054ドル) | 1ドル=100円 | 905,400円 |
1ドル=105円 | 950,670円 | ||
1ドル=110円 | 995,940円 | ||
1ドル=111円 | 1,004,994円 | ||
1ドル=112円 | 1,014,048円 | ||
1ドル=113円 | 1,023,000円 | ||
1ドル=120円 | 1,086,480円 |
こうみると1ドル111円レベルまで円高になっても利息による収益が上回る計算になりました。もちろん将来的に円高になるか円安になるかは誰にもわかりません。
ただ使わなくても生活できるお金であれば、利益がでる為替のタイミングで円に戻せばいいだけの話ですし、そもそもすべての資産を日本円でもっておくこともリスクです。わが家では米ドル金利が高いうちは、すこしずつ米ドル資産を増やしていく予定です。
今回は「普通預金の2300倍でお金が増える!住信SBIの米ドル定期預金で年利2.3%確定の安定運用。」という記事でした。